父親から暴力を受けている方にお伝えしたいのは、一人で抱え込まず、相談してほしいということです。父親からの暴力は、「家庭内暴力」、すなわちDVとして、近年では世間でも注目されるようになっています。一般に、DVの被害は深刻化しやすく、その原因として一番大きなことは、発覚しづらいという点にあります。なぜなら、DVの被害者が一人で悩みを抱え込んでしまって、そのまま生活を続けてしまうというケースが非常に多いからです。
例えば、DVの加害者は身近な存在の方であることから、「DV以外は良い人なのだから、多少は我慢しよう」「DVを受けているのは私にも落ち度があるからだ」というように、無意識のうちに加害者を肯定しようと試みたり、自分自身を卑下したりしてしまうのです。こうすることで、DVによる被害を受けているにもかかわらず、その事実が他の人に知られることなく、さらに深刻なものとなってしまうのです。
しかし、DVを受けている方は、DVによって精神的にも肉体的にも多大な影響を受けています。DVによる影響としてよく挙げられるのが、PTSDです。これは、「心的外傷後ストレス障害」というものです。代表的な症状としては、DVを受けていなくても、その当時の記憶が突然思い出されてしまうというフラッシュバック現象が挙げられます。また、悪夢に苦しめられたり、DVを受けた時を連想させるような音や感覚に反応してしまうというような、様々な症状があります。
たとえDVによる直接の被害がなくなったとしても、被害者の方の脳内記憶に少しでも残っている限り、DVによる苦しみは終わりません。このような苦しみを少しでも軽減するためにも、DVからできるだけ早く逃れるためにも、ご自身の状況を弁護士に相談してみませんか。当事務所では、被害者の方に寄り添い、最善の方法を一緒に考えていきます。少しでも悩んでいることがあれば、目黒総合法律事務所までご相談いただければと思います。
父親から暴力を受けている方へ
弁護士 押見和彦(目黒総合法律事務所)が提供する基礎知識
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