03-5719-3735 電話相談料:初回無料 面談相談料:初回無料、2回目以降は1時間5000円
お気軽にお問合せください。
営業時間
平日9:30~17:30

再婚したら養育費は免除できるか

  1. 弁護士 押見和彦(目黒総合法律事務所) >
  2. 養育費に関する記事一覧 >
  3. 再婚したら養育費は免除できるか

再婚したら養育費は免除できるか

協議離婚にせよ裁判離婚にせよ、離婚をする際には子の親権者・養育費・面会交流の定めなどを決める必要があります(民法766条、771条参照)。しかし、時が経過するにつれ離婚当時では予想し得なかった事由が発生することもあります。再婚というのは離婚当時に予見し得ない事由の1つになると思われます。子を連れた親権者が再婚をしてもなお養育費を支払わなければならないのでしょうか。

そもそも養育費とは法律上では「子の監護に要する費用」と規定されています(民法766条1項)。具体的には子の生活・教育にかかる費用になるわけです。なぜ養育費の支払いが必要になるかといえば親権者1人では養育費を捻出することが困難な場合があるからです。特に日本の離婚事情として親権者が母親になるという、いわゆるシングルマザーのケースが大変多いです。このため養育費というのは重要な意義を持つわけです。

しかし、再婚した場合はどうでしょうか。ある程度の収入がある人と再婚した場合、子育て・教育に関する費用は賄え流ことができるように思われます。このとき、離婚した元配偶者が養育費を払う意義というものは小さくなってきます。

では、親権者が再婚したからといって養育費が免除されるかというと、必ずしもそうではないです。少なくとも、再婚したということで自動的に養育費の支払い義務が免除されるということはあり得ません。養育費の支払い免除のためには離婚相手との話し合いが必要になります。離婚当時に行った子の監護に関する事項の定めは、ずっと守らなければならないということはないのです。当事者同士の話し合いで養育費の支払いに関しては変更することができるのです。

養育費を含めた離婚に関するご相談は、目黒総合法律事務所にお問い合わせください。

弁護士 押見和彦(目黒総合法律事務所)が提供する基礎知識

  • 離婚とお金

    離婚とお金

    離婚時には、慰謝料、財産分与、養育費、住宅ローン、婚姻費用分担請求、年金分割などのお金に関することがト...

  • 離婚時の年金分割について

    離婚時の年金分割について

    離婚をする際、婚姻期間中の厚生年金を当事者間で分割することができます。それが年金分割制度です。この制度...

  • 養育費はいつまでもらえるか - 養育費の期間

    養育費はいつまでもらえ...

    養育費はいつまでもらえるのか、確認してみましょう。 ■養育費の性質 養育費は、民法766条に定める...

  • 裁判離婚

    裁判離婚

    裁判離婚とは、協議離婚、調停離婚、審判離婚が不成立となったときに、離婚裁判を行い、離婚を成立させる方法...

  • 年収600万の養育費の相場とは

    年収600万の養育費の...

    離婚の際、お子様の養育のために発生する費用が「養育費」です。 個別の事例によって金額に幅がある慰謝料と...

  • 養育費はいくらもらえるか - 金額の相場

    養育費はいくらもらえる...

    養育費の相場はどのように決定されるのでしょうか。 ■養育費の合意による決定 協議離婚の場合、父母の...

  • 養育費を請求するには認知は必須?

    養育費を請求するには認...

    婚姻外で生まれた子どもがいるが、自身の収入だけでは養っていくことが難しいため、父親である男性に対して...

  • 認知したら戸籍にはどう記載されるのか

    認知したら戸籍にはどう...

    婚姻していない女性が産んだ子の父が誰であるのかについては、母親は自分で子を分娩・出産しているのに対して...

  • 養育費が減額される場合

    養育費が減額される場合

    養育費が、子どもの育児をするための費用として実態が合わなくなってきた場合、養育費の減額請求が出来る場合...

よく検索されるキーワード

ページトップへ