03-5719-3735 電話相談料:初回無料 面談相談料:初回無料、2回目以降は1時間5000円
お気軽にお問合せください。
営業時間
平日9:30~17:30

認知を「する」「しない」の違い

  1. 弁護士 押見和彦(目黒総合法律事務所) >
  2. 認知に関する記事一覧 >
  3. 認知を「する」「しない」の違い

認知を「する」「しない」の違い

認知とは、父親が生まれてきた子を、自身の子であることを認めることです。
すなわち、認知をすることで、戸籍上に父親の名前が記載され、法的な親子関係が認められることになります。

したがって、認知を「する」「しない」では、その後に大きな違いがでてくることになります。

以下では、認知を「する」「しない」によって生じる違いについて解説していきます。


■法律上の親子関係が結ばれる


認知を「しない」場合、婚姻をしていない母から生まれた子どもの戸籍は、父親の欄が空白となっており、法律上においては、父親が存在していないことになります。

つまり、本来ならば血縁関係にある父親が、法律上においては全くの赤の他人という関係になるのです。

もっとも、認知を「する」ことによって、父親の名前が戸籍に記載され、父と子の親子関係が法的に認められことになります。


認知を「する」「しない」の違い

■親子関係に基づく権利義務の発生


認知によって法律上の親子であると認められると、その親子関係に基づいて、新たな権利・義務が発生します。

・扶養義務
認知を「する」ことによって父子の間に扶養義務が発生します。
したがって、例えば母親と父親が別居の状態である場合、母親は子どもが成人するまでの養育費を父親に請求できることができます。

また、成人した子どもには、認知した父親の生活が困窮している場合は生活を扶助する義務があります。

・親権
未婚の母から生まれた子どもの親権は、通常、母親が有していますが、認知を「する」ことで、父母の協議によって、親権を父親に渡すことが可能となります。

・相続権
認知を「する」ことで、子どもは父親の遺産の相続権を獲得します。

なお、実際に遺産を相続することとなった場合、婚外子(非嫡出子)の相続分は平成25年の法改正により、嫡出子と同等の割合となりました(以前は嫡出子の2分の1)。

また、父の死後に認知されて新たに相続人となった場合、すでに遺産分割が済んでいる場合であっても、他の同順位である共同相続人に対して価額による支払い請求をすることができます(民法910条)。


目黒総合法律事務所では、東京都、神奈川県、埼玉県を中心に、新潟県、静岡県、大阪府の地域で、認知請求、認知とDNA鑑定、浮気相手・認知といった認知に関する相談を承っております。
お悩みの際には、当職までお気軽にご相談下さい。

弁護士 押見和彦(目黒総合法律事務所)が提供する基礎知識

  • 婚姻費用分担請求

    婚姻費用分担請求

    「婚姻費用」とは,別居中の夫婦の生活費や養育費などの婚姻生活を維持するために必要な費用のことをいいます...

  • 【弁護士が解説】離婚調停の流れや必要書類など

    【弁護士が解説】離婚調...

    離婚についての話し合いで決着がつかず、離婚調停をする場合に必要となる書類には様々なものがあります。 ...

  • 認知はいつからいつまでできる?

    認知はいつからいつまで...

    認知をすると、法的な親子関係が結ばれ、新たに様々な権利義務が発生します。 もっとも、認知はいつからいつ...

  • 強制認知にかかる費用やメリット・デメリット

    強制認知にかかる費用や...

    ●強制認知にかかる費用やメリット・デメリット ■強制認知とは 子供の父親が任意に認知をしない場合に、子...

  • 裁判離婚

    裁判離婚

    裁判離婚とは、協議離婚、調停離婚、審判離婚が不成立となったときに、離婚裁判を行い、離婚を成立させる方法...

  • 養育費に関する取り決めを公正証書にするメリット

    養育費に関する取り決め...

    離婚時に、子どもの生活の安定を図るために、養育費の取り決めをすることが非常に重要です。 しかし、協議離...

  • モラハラする相手と離婚するには

    モラハラする相手と離婚...

    ■モラハラとは モラハラとは、モラルハラスメントの略称であり、精神的な嫌がらせを意味します。「モラル」...

  • モラルハラスメント(モラハラ)が原因で離婚するには

    モラルハラスメント(モ...

    モラルハラスメント、通称「モラハラ」とは、加害者が被害者に対し、言葉や態度などによって精神的な暴力をふ...

  • 認知を拒否された場合にするべきこととは

    認知を拒否された場合に...

    交際相手との間で子どもができたときに、相手が必ずしも認知をしてくれるとは限りません。 お腹に子どもを宿...

よく検索されるキーワード

ページトップへ